「 ももたろう 」の内容紹介

今日ご紹介する絵本は日本人なら誰でも知っている代表的な昔話、”The Peach Boy”, 「桃太郎」です。江戸時代から語り継がれる日本五大おとぎばなしの一つを英語と日本語でお楽しみください。

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絵本の詳細

出版社:アメリカ・パブリックドメイン、著作権無効

物語のあらすじ

桃から生まれた桃太郎は、おじいさんおばあさんの元ですくすく育ちます。強くたくましく育った桃太郎はきび団子を持って鬼退治へ向かい、仲間を集めます。

Peach Boy

「 ももたろう 」The Peach Boy

ももたろう で紹介した単語

1. ~下さい

Can I have

2. すぐに

As soon as

3. 頼む

to beg

1.~を下さいと言いたい時

Q1: What did the dog, pheasant and monkey ask for from Peach Boy?

第1問:犬、キジとサルは桃太郎に何を頼んだでしょう?

Answer: They wanted his millet dumplings

答え:きび団子です。

何かが欲しい時、何かを頼んだりする時は英語で:

Can I have … と言います。

レストランなどで物を頼む時などに使えるので、いくつかセンテンスを練習してみましょう。

Can I have some water please?: 水を下さい。

Can I have two of them? 2個もらっていい?

絵本で英会話 リトルマウス

絵本に出てきたセンテンス

“Hello, Peach-boy, can I have one of your millet dumplings, please?”

「こんにちは、桃太郎さん、キビだんごを一つ私にくださいな。」と言いました。」

2. すぐに~

絵本で英会話 きつね

絵本に出てきたセンテンス

“Make a wish and it will come true.”

「願いをいってごらん、叶えてあげよう。」

Q2: Who attacked Momotaro as soon as they arrived at the island? 

第2問:桃太郎たちが島についた時、すぐに誰が襲ってきたでしょう?

Answer: They were attacked by demons.

答え:鬼に襲われました。

何かがすぐに・出来る限り早く起こる事を as soon as と言います。この単語をフレーズで練習してみましょう。

As soon as possible: できるだけ早く。
I will be home as soon as I can: できるだけ早く家に帰ります。

絵本に出てきたセンテンス

As soon as they arrived on the island, red demons and blue demons attacked them.”「桃太郎たちがおにがしまにつくやいなや、赤おにや青おにが襲ってきました。」

3. ~を頼む・せがむ

Q3: What did the demons do when they were defeated by Momotaro?

第3問:桃太郎に負けた鬼たちはどうしたでしょう?

Answer: They begged and surrendered.

答え:許しをこい、こうさんしました。

弱い立場から(金・食べ物など)を頼んだり、許しや情けを頼むことをbegと言います。Beggarと言うと道でお金を請い求めている人、こじきの事です。それでは、この単語をフレーズで練習してみましょう。

He begged money from people passing by.  彼は通りすがりの人々から請う.

beg you to be very attentive.  どうかよく注意して聞いていただきたい.

そして、このお話しで鬼たちは桃太郎に許しをこいた時、”We won’t harm anyone anymore. So please forgive us.”

「これからは絶対にだれもいじめたりしません。ゆるしてください。」とも言いましたよね。Forgiveとは許すという意味です。

この単語はよく日常でこのようにフレーズで使います:

Please forgive me: どうか僕の事をを許してください。

I forgive you: あなたを許します。

絵本で英会話 ココ

絵本に出てきたセンテンス

“The demons begged and surrendered.”

「おにたちはゆるしをこい、降参しました。」

ももたろう を読んだ感想

The Peach Boy

ももたろう:The Peach Boy

今日ご紹介した絵本は、日本人なら誰でも知っている代表的な昔話、The Peach Boy, 桃太郎です。

桃太郎は、江戸時代から語り継がれる日本五大おとぎばなしの一つです。

 

日本五大おとぎばなしとは、江戸時代から今日まで語り継がれる「桃太郎」「はなさか爺さん」「舌きりすずめ」「さるかに合戦」「かちかち山」の5つを日本五大おとぎばなしと言います。

 

色々な説がありますが、桃太郎は紀元前3世紀頃に活躍した、第7代天皇・孝霊天皇〔こうれいてんのう〕の息子、吉備津彦命〔きびつ ひこのみこと〕がそのモデルであると言われています。昔、吉備(今の岡山県)を支配していた温羅〔おんら/うら〕という支配者がおり、悪事を働き、人々を苦しめていました。そんな恐怖を込めて、人々は温羅〔おんら/うら〕の城の事を「鬼の城」(きのじょう)と呼んでいました。現在でも岡山県では鬼の城跡を見ることができます。事実か証明できませんが、昔の人々は、鬼のように人々を苦しめていた温羅〔おんら/うら〕を討った吉備津彦命〔きびつひこのみこと〕をたたえ、桃太郎の話を語ったのかも知れません。

 

さて、そんな桃太郎にはどんなメッセージがあったのでしょう?

 

桃太郎は色々な解釈ができると思いますが、この昔話のキーポイントは鬼退治に行く旅の中で出会う動物たちだと思います。鬼退治に行くとは、自分の決めた人生の目標を示していると思います。その中で必要な素質は出会った動物たちが象徴しているのではないでしょうか。犬は「恩」英語でGratitudeを示していると言われています。ことわざで「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」とありますよね。犬に三日間、餌を与えて可愛がると、その飼い主を3年間くらいは感謝するという意味です。 動物の犬でさえも、その恩を忘れないのですから、もっと高い考えや知識のある人間は、 恩知らずであってはならない、という意味です。自分の与えた恩はすぐに忘れても、受けた恩は忘れないようにする。感謝が本当にできる人とは、自然とそれができているのではないでしょうか。素直に感謝の気持ちを伝えて、恩返しをする。大人として成長する中で大切な事だと思います。

 

サルは猿知恵(さるぢえ)を示しており、知識だけではなく、知恵を働かせる大切さを伝えていると思います。英語で面白い言葉があります。Knowledge is knowing a tomato is a fruit. Wisdom is not putting it into fruit salad. 「トマトがフルーツである事を知っているのは知識であり、それをフルーツサラダに入れない事は知恵だ」という意味です。知識は物事を理解するのに大切なスキルですが、その知識をどう実際に活用すかは経験と知恵から来ます。そう考えると、なんでも経験して、失敗して学ぶ事はとても大切な事ですね。

 

最後の「雉」は勇気を示していると言われています。雉は日本の国鳥でもあり、古来から天皇家などに献上(けんじょう)するのに雉を使われていたという事もあり、日本を代表する鳥です。「勇気」Courageは鬼に立ち向かうためには絶対必要な物ですよね。自分の目標に向かって一歩を踏み出すのも、社会に出て夢をあきらめずに追いかけることも勇気が必要ですよね。

 

犬の忠実、猿の知恵、そしてキジの勇気が桃太郎の足りない部分をサポートして、鬼退治が成功したともいわれています。そう考えるとこの動物たちの出会いはとても大事なことだと思います。人生も出会った人で影響され。左右されることがあります。長いようで、短い人生。限られた時間の中、一つ一つの出会いが自分を作り上げていることを考えさられました。