「 くまのコールテンくん 」の内容紹介
今日ご紹介する絵本は、ドン・フリーマンが1968年に書いたデパートに住んでいるクマのぬいぐるみのお話しです。
2012年のアメリカの世論調査では「絵本のトップ100」の一つにに選ばれた有名作です。
この絵本を英語と日本語で聴く
こちらのページは、ポッドキャストを聴きながら読んでいただけるようになっております。
絵本の詳細
作・絵:ドン・フリーマン (Don Freeman)
出版社:Penguin Random House (朗読と翻訳の許可をいただいております。)
物語のあらすじ
クマのコールテンくんは大きなデパートのおもちゃ売り場に住んでいました。誰かが来て、自分をわが家へ連れて帰ってくれないかと、動物のぬいぐるみ、そして人形たちと来る日も来る日も一緒に待っていました。
デパートはいつも色々な物を買いに来るお客さんでいっぱいでした。でも、誰も緑のズボンをはいた、小さなクマを欲しがりませんでした。
ある日の朝、一人の少女が立ち止まりました。そして、コールテンくんの輝く目をじっと見つめます。コールテンくの夢は叶うのでしょうか?

コールテンくんと少女のリサ
オオカミと七ひきのこやぎ で紹介した単語
1. デパート
department store
2. ボタン
button
3. 我が家
home (or house)
1.色々なお店に関する単語
Q1. Where did Corduroy live?
第1問:コールテンくんはどこに住んでいたでしょう?
Answer: He lived in a toy department of a big store
答え:大きなデパートのおもちゃ売り場に住んでいました。
デパートの事を big store とこの絵本で使われていますが、一般的には department store といいます。日本語のように「デパート」と言うとdepart(出発する)と聞こえるので、ちゃんと department store と言ってください。
今日は、色々なお店に関する単語をご紹介したいと思います。
ショッピングセンターは、mall。
スーパーは、supermarket。ちなみに、オーストラリアなどでは groceries store(食料雑貨店)と言います。
新鮮な野菜や魚を売っている市場は、fresh market。
野外でやっている市場は、Farmer’s market。

絵本に出てきたセンテンス
Corduroy is a bear who once lived in the toy department of a big store.
クマのコールテンくんは大きなデパートのおもちゃ売り場に住んでいました。
2. 単語の「button」にはこんな使い方がある!
Q2. What did Corduroy lose?
第2問:コールテンくんは何を無くしたでしょう?
Answer: He lost his button.
答え:ボタンを無くしました。
日本語と一緒で、ボタンの事を英語で button と言います。でも、ボタンを留める事を英語で何て言うか知っていますか?実は、button up と言います。
例えば、ボタンをちゃんと上まで留めていない時は、”button up your shirt”と、言ったりします。
そして、button と言えばこんな面白いフレーズもあります。
“Cute as a button.”
このフレーズは、子供や小さな女の子に対して「とても可愛いね」と褒めてあげたりする時に言います。You are very cuteと同じ意味です。

絵本に出てきたセンテンス
“Why, here’s my button!”
「あれって僕のボタンだ!」
3. "Home"と"House"の違いは?
Q3. Where did the little girl Lisa take Corduroy?
第3問:小さな女の子のリサはコールテンくんをどこへ連れて行ったでしょう?
Answer: To her home
答え:我が家です。
家の事を英語で home、又は house と言いますが、皆さんはこの二つの単語には違う使い方があるのを知っていますか?
Houseは、家を建物として呼ぶ時に使います。
例えば、
“There are building new houses down the street. “
「新しい家がこの道の先に建てられています。」
それに対して、home はもっと個人的な意味と気持ちがこもっており、自分が住んでいる家、又は居場所を意味指しています。
例えば、「ただいま!」を英語で言うと “I’m home”と言いますよね。だからコールテンくんは house ではなく、I’ve always wanted a homeと絵本で言ったんですね。

絵本に出てきたセンテンス
“This must be home.”
「これがきっと我が家なんだね。」
くまのコールテンくん を読んだ感想

作者のドン・フリーマンさん
この有名な絵本はドン・フリーマンが1968年に書いたお話しです。なんと、2012年のアメリカの世論調査では「絵本のトップ100」の一つにに選ばれています。
このお話しはコールテンくんと言うデーパトに住んでいるテディーベアのお話しで、誰かに買って連れて帰ってもらえる日を夢見ていましたよね。
皆さんはこの絵本を聴いてどう思いました?
この絵本は素晴らしいお話しで、私はコールテンくんにとても魅力を感じました。人間のように話して、考えて行動し、感情を持っているからです。
そして、この絵本にはいくつかのメッセージがあるようにも感じました。
一つは、外見で物事を判断しない事です。リサのお母さんはコールテンくんを見て「新品じゃなさそう」と言って買うのを反対します。しかし、少女のリサはコールテンくんから何か特別な事を感じ、最後にはとても仲の良い友達になりますよね。
この絵本であったもう一つ大事なメッセージは「居場所」を持つ事だと感じました。良い友人と家族を持つ事は人生でとても貴重な事だと思います。だからこそ、その人たちがいる場所をホームと言い、私たちはそこに戻るのだと思います。そうそれは、
自分らしくいられて、安らぎを感じ、そして心がホッとするところが私たちのホームです。そして、その「居場所」をコールテンくんはリサと出会って見つけたのではないでしょうか。